32h Most Advancedインプロ・プログラム修了アンケート

氏名(Mr.A.O) 年齢(58才) 楽器(Trumpet、Flugelhorn) 演奏歴(約30年)

学校(東京理科大学) 学部(理工学部-情報科学科) お住まいの地域(千葉市)

個性を引き出すことに専念したプログラムでした。
全体を通して如何でしたでしょうか?
エピソード等もありましたら、宜しくお願い致します。礼。

Most Advanced Improvisationプログラムは、前半の2時間×16回を2018年7月8日から
11月4日(約4カ月)と、後半の2時間×16回を2018年11月18日から2019年11月10日
(約1年)のレッスンでした。 

=じっくりやった感があります。祝!



前半は、約4カ月間集中的にスタンダード曲のInvitationを演奏するプログラムであり、その
前段のプログラムで約1年間かけてMike Breckerの演奏のコピー譜とオリジナルの譜面(リード
シート)の両面からInvitationにおけるMike Breckerの発想や閃きを解き明かす作業を行って
いましたので、自分なりの解釈でInvitationを仕上げるプログラムになりました。

=実際にやってみる!でした。祝!





後半は、更に学んできたことを総合的に踏まえて、より発展した捉え方ができるよう自分のレパ
ートリ曲を題材にAdvancedImprovisationにチャレンジするプログラムになりました。


=Milesがいつも口癖にした「どう料理するか?」について、具体的にひとつずつ取り組みました。





僕はSonicを始めてからだいぶ年月が経ちますが、以前からSonicの“パンドラ”と呼ばれる
プログラムに興味をもっていましたので、前段の約1年間かかった2017年後半からの『Mike
Breckerの発想と閃きの解読プログラム(InvitaionにおけるMikeBreckerの発想と閃きの解読)』
(以下略して、「Brecker解読プログラム」)の時から、エキサイティングなレッスンを受けたと記憶し
ています。


=料理の仕方の工夫、その発想の仕方についてでした。祝!






オルタードスケールの捉え方、仮想的にKeyを捉えるバーチャルKeyという発想などMike
Breckerの解読を通じて数多くの技法を学ぶことができました。


=Breckerのインタビューで「コード名自体は何も意味を持たない」という事を証明する内容でしたね。祝!




Most Advanced Improvisationプログラムの前半は、それらの技法を踏まえて約4カ月集中的
Invitationを演奏するためのプログラムでしたが、様々なアプローチが考えられる中で自分は
Invitationをどのように演奏したいか考える機会となりました。


=正に、どの様に料理したいか?を問われるレベルでのお互いの主観的な話とその実践にあけくれましたね、祝。





逆に言えば、『Brecker解読プログラム』で曲の解読を終えた気になっていましたが、それはあく
までMike Breckerの演奏であって、自分がInvitationを演奏する立場になると、違った発想
でも演奏できることに気が付いたり、Invitationは奥が深く、謎めいた曲である事を知りました。


=でした。正に、パンドラへのInvitation という意図が感じられる曲ですね。祝!




Most Advanced Improvisationプログラムの後半は、「32h Most Advanced Repertoire
Performanceプログラム」と題し、


=お互いの間では、MARPという愛称で感想メールをやりとりしましたね、祝!







これまでに学んだオルタードスケールや多くのDominant7th

コードの扱い方、バーチャルKeyによる捉え方を踏まえ、それらに囚われることなく、自分が
最も良いと考える演奏スタイルを見詰め直すプログラムとなりました。


=結局、自分は何を言いたいのか?に終始しました。

思えば、David Sanborn氏がインタビューで、
「コルトレーンをコピーして吹ける人は何千人といるけれど、肝心なのはいったい君は何を言いたいのか?」という事です。

最後に”I play sax because this is what I really wonna say. The most important thing is
to feel something you have to say.”と言われています。名言だと思います。

そう、この段では、コード進行云々より先にある、この音楽をどう料理したいか?なのだと思います。

マイルスがエバンスやチックコリアに、「このコード進行をどう料理するかい?」とホームワークを出した様に。。

そう言えば、アメリカでは創作レベルの高い演奏をHe is cooking ! と言っていたのを思い出しました。。









勿論、演奏技術など、まだまだ練習が足りないものが多く、これまで学んだ捉え方を全部
満足に吹けるわけではないのですが、今の段階で自分が良いと思うアプローチの仕方について
Improvisationの技法を総合的に学べたと思います。


=曲に対しての「向き合い方」と「料理するという発想」についてを実践しながら体感しました。





学んだことを実践に生かせるには、学んだことを単なる知識としてではなく、
自分の演奏に
応用するまで練習の積み重ねが必要です。
また、それを忘れないように維持するための練習も
必要となります。
全てにおいて自分が曲に対してAdvancedImprovisationの演奏ができるレベルに到達
できたわけではないですが、“引き出しを沢山持つためのヒント”を提示してもらった状況だと思
います。


=そう、「お手本は結局自分の理想像」という事に気付き始めます。
その為の具体的な攻略法についてじっくりとやった感があります。祝!







先生からは、「最終的なお手本は自分の理想」という趣旨のアドバイスをよくされましたが、
その意味がこのプログラムを通じてようやく判ってきたように感じます。


=あ、正にその通り!意識の一致がありましたね、プログラムが成功した事を意味します。祝!!!







自分の練習をRecorder
に録音して、それを聴く意味がそこにあるのだと思います。

=客観的にリスナーとして聴く事は自分の再発見にも繋がります。祝。






後半の「32h Most Advanced Repertoire Performanceプログラム」では、
前半の
Invitation以降、なんと10曲ほど
(①
Nica’s Dream、②Blues(パンドラ含め色々なAdvancedアプローチ)、
All The Things You Are、④On Green Dolphin St.、⑤On A Clear Day、⑥All Of Me
⑦Joy Spring、⑧DaaHoud、⑨Like Someone In Love、⑩Stella By Starlight )

の演奏を試みました。


=やりましたね、祝!!!




プログラムを通じて、実践でどのような思考で曲と向き合うべきか、最終的には演奏前のモチ
ベーションの持ち方から演奏中のことまで、僕は『長年の総まとめ』になったと思います。


=はい。よく頑張られました。 お互いにエキサイティングな至福の時間が共有出来て良かったです。祝!


貴重なアンケートのご記入有難うございました。礼。 沢村